今すぐ使うべきHR系Slackアプリを(勝手に)ランキング、チームを強くする10のbot | 世界の人事から 

国内でもパナソニック、ソフトバンク、リクルートなど大手企業が導入をはじめているSlack。DAU(日間アクティブユーザー)は全世界で800万人以上。中でも日本ではDAUが50万人、有料ユーザーは15万人に達しており、同社にとって世界第2位の市場に成長しています。このSlackの特徴のひとつが、多くのSlackアプリと連携できることではないでしょうか。

そこで、今回の【世界の人事から】では、数多くあるSlackアプリの中でもチームのエンゲージメントを高めることに繋がるアプリを「チームを成長させる」、「仕事が楽になる」、「チームの距離を近づける」の各カテゴリに分け、勝手にランキング形式でご紹介します。


@Engagementグローバルリサーチ担当:田中萌子
体育会系グローバルマーケター。2015年、新卒で株式会社ディー・エヌ・エーへ入社。ヘルスケア事業部にてマーケティング、セールス、部署人事の立ち上げと採用を経験した後、退職し単身フィリピンへ。2018年から教育事業の海外マーケティングを担当。普段は、セブ島で無限もくもく系シェアハウスWORKROOMの管理人。海外旅行と食べることが趣味。


 

3位:社内オンボーディング促進アプリ ChiefOnboadring


まずは新しく社員になったメンバーへウェルカムメッセージを送るところから始まります。入社したメンバーに対しては、PCのセットアップや社内ルールなど、まずはじめに行うべきことがBotから提示されます。

また、その日に新しいメンバーがタスクを完了すると、褒めるメッセージがBotから送られます。モチベーションを保ちながら業務に臨むことができます。

新メンバーに対して、他のメンバーがつきっきりになるのではなく、自走できる力を育てるアプリとして有効ですね!これからメンバーを増やして規模を大きくしたい一方で、手取り足取りを教えるほど人も多くいない…と感じているチームの強い味方になるのではないでしょうか。

 

2位:Slack分析サービス  A;(エー)


Slackでの会話や行動データをリアルタイムに分析し、チームワークを自動で可視化して社員のエンゲージメントを図るアプリ。日本語版もあり、ベータ版のテストにはリコー、サイバーエージェント、Kaizen Platformなどを含む約230社が参加しています。

自然言語解析技術に基づくロジックで、自身がSlack内でだれと多く会話をしているかや、発言の内容によって感情のバイオリズムを可視化してくれます。

チームの行動を可視化することで、例えば特定のメンバーとのコミュニケーション量が減っていることをアラートしてもらうこともできます。自身では気づかないような自身の感情の動きやコミュニケーションについて、客観的に振り返りができるところがとてもユニークです。ツール上での会話が中心となり、コミュニケーションの偏りによってパフォーマンスが下がる可能性の高いリモートワーク中心のチームなどに最適のアプリです。

 

1位:リアルタイムフィードバックアプリ Micro-feedback


プレゼンテーションやミーティングでのパフォーマンスに対して称賛・改善点の投稿が可能です。

対象者を選んで内容を投稿すると、投稿された人はBotから通知を受け内容を閲覧、ワンクリックでお礼などのレスポンスをすることができます。

また、マネージャーはメンバー同士の相互フィードバックを閲覧することができ、評価にも役立てることができます。

Slack上で自身のパフォーマンスに対してどういう評価がなされているかを瞬時に認識できるところがユニークですね。半期や年単位の評価に限界を感じている、よりスピード感を持って育成に力を入れたいチームに最適なアプリです。

 

3位:週次で簡単な満足度調査を行うことができるアプリ Leo


週に1回メンバーはとても簡易的な質問に答えるだけで、組織の満足度を計測するできるアプリです。

また、匿名でマネージャーへフィードバックを届けることができ、さらに匿名のフィードバックに対して返答ができるところがユニークです。特定のメンバーをメンションして、褒めることもできます。

簡単なアンケートに、いつも利用するSlackからシームレスに回答することができるので回答率も上がりそうです。評価が一方向ではないところから、マネージャーなどの管理職に就くメンバーのパフォーマンス改善を望むチームにも格好のアプリです。

 

2位:休暇申請をSlack上で完結させ、休暇ログ確認アプリ TimeBot


Slack上でアプリにダイレクトメッセージを送ることで、主には休暇の申請に対する承認と却下についてをSlack上で完結させることができます。

また、メンバーの休暇申請時と休暇日にはボットがSlackの特定のチャンネルへお知らせしてくれます。

メンバーについてメンションすると、残休暇日数も表示してくれます。便利!

普段利用するSlackから、他のツールを挟むことなく完結できるというところが嬉しいですね!メンバーが増えてきて、これから休暇管理を整備しようとしているチームなどに良さそうです。

 

1位:経費精算の申請をSlack上で行うことができるアプリ ExpenseTron


Slack上でアプリにダイレクトメッセージを送ることで、経費の種類や支払い方法がタブから選択ができること、また、承認のプロセスもボタンを押せば良く、非常に簡単です。

領収書データの添付や、その場で領収書の写真を撮影し投稿することができるので、経費精算を忘れてしまうことが減るかもしれません。

非常にシンプルながら、簡単に申請から承認までを行えるところが素敵ですね。これから経費申請ルールを作ろうとしているチームは、導入してみてはいかがでしょうか?

 

 

3位:称賛や感謝を伝えることができるアプリ Disco



メンバーがGood Jobを行った際に、スターをつけてメンションし称賛や感謝を伝えることができるアプリです。

称賛された後、他のメンバーからスタンプがつくことでポイントが付与されます。Disco独自のツール上では、スターを送られた・送ったメンバーがダッシュボード化されます。

ある人を称賛すると、それを他の人がスタンプでさらに称えることができるという積み上げ型の素敵なアプリですね。メンバーが増えてきて、近くにいるのに何をしているかがなかなか見えにくいチームにオススメです。

 

2位:ピアボーナスアプリ Taco


従業員同士で感謝を表す「タコス」を、感謝や称賛のメッセージと共にSlack上で送り合うことができます。

また、タコスが多く集まると、個数に応じて独自のリワードを設定することが可能です。

「タコスを送る」のがとてもユニークで、送りたくなってしまいますね!ポジティブなフィードバックによって、より強固なチームをつくりたい、あらゆる企業に導入をオススメしたいアプリです。

 

1位:メンバー同士のペアリングとオンボーディングのためのアプリ Donut


社内のメンバー同士のペアリングと、オンボーディングのためのアプリです。”Donut Paring”では、Slackのチャンネル上で、互いによく知らないメンバー同士をランダムにマッチングした後、ダイレクトメッセージが立ち上がります。マッチングしたメンバーは、ダイレクトメッセージ上でランチやコーヒーをセットします。

“Donut Onboarding”では、新しく入社したメンバーのオンボーディングとして、一緒に仕事をすることになるメンバーたちとのマッチングも行います。

Donutがちょっとした「おせっかい」をしてくれることによって、話してみたいと思っていたけれど、自分からは話しかけづらい…と思っていたメンバーとも、交流を深めることができるかもしれません。新しいメンバーが増えたのち、よりチームを活性化させたいと思っているチームにオススメです。

 

クリスマス編:チームメンバーにランダムにギフトを贈る Secret Santa


チームメンバーにランダムにギフトを贈るためのアプリです。伝統的な西洋のクリスマスには、グループやコミュニティのメンバーに贈り物をする人をランダムに割り当てるのだそうです。

シークレット・サンタに選ばれた人は、どのメンバーにプレゼントを贈るかが書かれた、特別なメッセージを受け取ります。

クリスマスパーティーまでにギフトをを購入し、当日に渡して…メリークリスマス!クリスマスも近いので、新たな取り組みとして取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

<まとめ>

Slackと連携できるHR関連のアプリをランキング形式でご紹介しました。申請をSlack上で完結できるようなアプリから、リアルタイム評価にまつわるアプリまで、様々なものが開発されていますね。エンゲージメントを高めるために、ぜひ社内で試してみてはいかがでしょうか?

 

*Reference
エンゲージメントを可視化するSlackボット「A;」、本日よりオープンβを無償公開(最終閲覧日:2018年11月7日)
https://jp.techcrunch.com/2017/06/06/laboratik-open-beta/

 

 

編集・文:田中萌子 

News Letter

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    koji nozaki

    @Engagement編集長 / 株式会社トラックレコード代表取締役(共同経営者)。DeNAでの人事プロジェクト「フルスイング」の責任者、MERYの雑誌事業責任者やブランディング責任者などをつとめ、株式会社トラックレコードを2018年に設立。