たった1回の飲み会で瞬時にチームの心理的安全性を高める6つのカードゲームの使い方 | じんじ図鑑

12月といえば、どの会社でもあるのが忘年会。皆さんにとって忘年会はどのような場でしょうか?同じ部署の仲間といつも通り楽しく飲む会なのか、人によってはただ気を遣うだけの飲み会かもしれません。

ですがどうせ自分の時間を使うなら、新しい年に向けて一緒に働く人たちのことをより深く知り、チームの結束力を高められるような有意義な飲み会にしたいですよね。そんな方は、最初から最後までゲーム尽くしの飲み会なんていかがでしょうか?飲み会開始〜二次会まで時間帯にあわせて楽しめるゲームを5つご紹介します。

 


@Engagement編集:おのなほみ
2016年に新卒でリクルートジョブズに入社、経営企画と人事企画を経て、現在は株式会社キッズラインで人事全般を担当。週末は夫婦でボードゲーム会を主催。最近は家に遊びに来てくれたゲストのためにご飯を作るのが楽しみ。
Twitter:@papocz   Instagram:@naho_okw


1、飲み会スタート!皆で乾杯!早速ですが「無礼講」の取り決めをしましょう

無礼講ースター

一見おしゃれなコースターにしか見えないコースター型トークゲーム、「無礼講ースター」。

よなよなエール等を提供するヤッホーブルーイングが立ち上げた、社会人のための飲み会平和化プロジェクト「チーム”ビール”ディング byよなよなエール」で制作されたゲームです。

コースターは2種類あり、「お金を使うならモノより思い出だ」「都会より自然が多いところで暮らしたい」といった話の話題が書かれている”テーマコースター”と、”YES/NOコースター”に分かれています。コースターを使ったゲームなので、大人数でわいわいよりも同じ卓の人達と楽しむのに向いています。

 

【ゲームの流れ】

・親がテーマコースターからランダムに1枚引き発表

 

・参加者が親の答え(YESかNOか)を予想してコースターをとり、親も答えを選んでグラスで隠すようにセット

 

・参加者が回答をオープンにして、それぞれ理由を話す

 

・親が自分の回答をオープンし、回答理由を話す

 

・理由が最も近い正解者にコースターを渡す

 

・親が一周したらゲーム終了。もっとも多くのコースターを持っていた人の勝利!

こちらのゲームは真の無礼講が実現できるよう「心理的安全性の確保」と「自己開示の促進」にこだわってルールやデザインが設計されています。例えば、トークテーマも仕事に関連のないものに限定されているので、若手でも気軽に参加できるのがいいですね。

<Twitterの声>

 

無礼講ースター】by チーム”ビール”ディング byよなよなエール

遊ぶタイミング:乾杯直後
ゲームの効果:仕事外の生活について知ることで、相手の本当の価値観がわかる
所要時間、人数:20分、2~10人

*出典・参照元
https://www.lifehacker.jp/2018/08/yohobrewing_yonayona-sin-project_bureiko.html
https://yonayonaale.com/teambeerding/bureiko/

 

2、酒の肴をつまみながら、メンバーの意外な一面を発見

アンガーマネジメントゲーム 

怒りの感情とうまく付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」の普及を行なっている一般社団法人日本アンガーマネジメント協会が開発した、”怒りのツボあてゲーム”です。

 

【ゲームの流れ】

・解答者1人が「怒りのできごとカード」を引く

 

・その出来事が本当に起こった場合、どのくらいの怒りを感じるのかを0〜10の温度計カードから選ぶ(カードは伏せておく)

 

・参加者は回答者の怒りの度合いを予想し、温度計カードを引く

 

・一番予想の近かった人のが得点となるする。最終的に得点の高かった人の勝利

自分だったら怒りを感じない出来事でも、相手にとっては許せないことだったということもあると思います。一緒に働く仲間の”怒りのツボ”が分かれば、日々の仕事の中でも役立ちますね。

ついでに「怒った時の対処法」「怒っているときにしてほしいこと」なども聞き出して、その人のトリセツを作っておいても良さそうです。

 

<Twitterの声>

 

アンガーマネジメントゲーム

 

遊ぶタイミング:場が暖まってきた頃、上司の説教が始まる前に

ゲームの効果:相手の怒りのツボを知れる

所要時間、人数:30〜60分、3〜12人まで

*出典・参照元
https://www.angermanagement.co.jp/press_release/pr20180426
https://jellyjellycafe.com/games/anger_management

 

3、盛り上がってきたところで、みんなの本音を引き出す

職業診断ゲームわくわくワーク 

日本ファイナンシャルアカデミーが企画し、おもちゃクリエイターの高橋晋作さんと共同開発した職業診断ゲーム。

本来は小学生が「自分の未来を広げるお金の使い方」を体感し、遊びながら自分がやりたい職業の方向性に気づくためのキャリア教育のために制作されたゲームですが、大人がやっても盛り上がれる内容になっています。

このゲームは自分がもっているお金をつかって、どんな体験を買うのか?ということ問われるゲームです。「海外旅行に行く」のか「学習塾に通う」のか「キャンプに行く」のか、などお金の使い方で個々人の価値観が明らかになります。

 

【ゲームの流れ】

・最初の所持金をサイコロで決定、お金を貯めていきます

 

・プレイヤーはお金を使って体験カードを集めます。

 

・体験カードに書かれている「こころ」「からだ」「ことば」「かがく」の合計ポイントにより、職業カードを取ることができます

 

・職業カードに幸福度を示す「ハピ」点数がついており、その得点が最も高い人の勝利です

 

お金ではなく幸せが大きい人が勝つ=成功なのだというメッセージ性が強いゲームですね。

どんな職業に就くかはもちろん、何にお金を使い、どんな人生を歩むのかという一つ一つの選択の中に個々人の価値観が表れそうです。

 

<Twitterの声>

 

職業診断ゲーム わくわくワーク

 

遊ぶタイミング:場が暖まってきた頃

ゲームの効果:ゲーム中の人生選択を通じて、相手のキャリアにおける軸や価値観を知れる

所要時間、人数:10〜30分、5人まで

*出典・参照元
http://amzn.asia/d/f4ub7IG

 

4、〆を頼む前に、腹ごなしに1ゲーム

スポーツかるた

エンゲージメントを高めるゲームというと、勝ち負けがついたり一人勝ちをするゲームは少ない印象ですが、勝負を通じてメンバーの事を知ることができる一風変わったかるた「スポーツかるた」をご紹介。

【ゲームの流れ】

基本的なルールは普通のかるたと同じです。

 

・読み手が読み札に書いてある文章を読む

 

・参加者はその頭文字が書いてある絵札を素早くとる

 

・ただし、絵札をとるだけでは得点にならないのがこの「スポーツかるた」。

 

・絵札をとった人は、読み札に書かれているお題にチャレンジ!

 

・お題をクリアすると自分の得点に

 

失敗してしまうと、その札は審判に没収

 

・最終的に多くの札を持っていた人が勝ち

単純なですが勝敗のあるゲームなので勝負に対する姿勢やどんな戦い方を好むかが表れますね。

「スポーツかるた」ではお題(筋力・バランス・柔軟性・有酸素運動など)をクリアしないと得点できないので、絵札から出来そうなものを狙っておいて確実に点を取りに行くのか、瞬発力で戦うのか等、人によって個性がでます。

 

スポーツかるた】by オフィス玩具委員会

 

遊ぶタイミング:お腹がいっぱいになってきた頃

ゲームの効果:勝負に対する姿勢や戦い方の癖が分かる

所要時間・人数:Free

*出典・参照元
https://yurusports.com/sports/gotouchi/sportskaruta

 

5、飲み会の〆には、チームでの共同作業

じゃれ本 

「オフィスてコミュニケーション文学!」と銘打っている”じゃれ本”。ルールはとてもシンプルです。

 

【ゲームの流れ】

・じゃれ本題名ワークシートを使って、みんなで題名を決める

 

・一人ずつ物語をリレーのように繋げていく

 

これだけです。ただし、書く人は題名と前の人が書いた文章しか読むことができないので、それを頼りに続きの物語を書かなければなりません。

文章は1人だいたい50文字、制限時間は2分で次の人に渡していきます。10人でやっても20分程度なのでライトでいいですね。

全員が書き終わったら完成した物語を読んでみましょう。「なんでこうなった!?」「この発想はすごい!」と盛り上がること間違いなし。

少し酔ってきたくらいのタイミングでやっても面白いですね。意外な文才が発掘されてスターが生まれる可能性も…!職場で自分を出し切れていない人はチャンスです。

 

<Twitterの声>

 

じゃれ本】by オフィス玩具委員会

 

遊ぶタイミング:酔いがまわってきた頃

ゲームの効果:一つの物語を作る事により連帯感UP、メンバーの意外な才能に気づける

所要時間、人数:20〜30分、3〜8人

*出典・参照元
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000014685.html
https://officegangu.com/jarebon/

 

6、二次会まで残ったメンバーで、アツく語る夜に…

ワークスタイルトランプ

ビジネスゲームを用いた研修を提供している株式会社HERT QUAKEが提供しているのは、名前の通り、自分の理想の働き方を考えるためのトランプゲームです。

52枚のトランプには「グローバルで活躍すること」、「時代を先行すること」、「利益率が高い会社」、「同僚同士で評価しあう」などの会社をどうしたいか?ということを示す言葉が書かれており、その中からそれぞれ最も大事だと思う10枚を選んで発表するという、とてもシンプルなルールのゲームです。

 

【ゲームの流れ】

・52枚のカードから自分が大事だと思う10枚のカードを選択

 

・カードを「赤と黒」と「ハート、クローバー、スペード、ダイヤ」の4つで分類

 

・選んだ10枚から「どんな会社にいたいのか?したいのか?」という価値観がわかる

 

・それぞれが選択した「価値観」を基に、それぞれを選択した理由を説明

本来は採用選考で自社と候補者の相性を確かめるために創られたゲームですが、共に仕事をするチームの仲間の”理想の働き方”や、”仕事へのモチベーション”を知る上ではとても役に立ちそうです。

飲み会等のカジュアルな場でやるなら「一番大事だと思うものをせーので指差す」といった独自ルールでやってみるのも盛り上がりそうですね。

 

<Twitterの声>

 

ワークスタイルトランプ

 

遊ぶタイミング:じっくり深く語り合いたい時
ゲームの効果:理想の働き方や会社への期待を知れる
所要時間、人数:30〜60分、6人まで

*出典・参照元
https://heart-quake.com/game/workstyletrump

 

気になるゲームはあったでしょうか?

終わりよければすべて良し、今年一年を楽しく締めくくり来年を気持ちよく迎えるためにぜひご活用ください。

 

文:おのなほみ

News Letter

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    koji nozaki

    @Engagement編集長 / 株式会社トラックレコード代表取締役(共同経営者)。DeNAでの人事プロジェクト「フルスイング」の責任者、MERYの雑誌事業責任者やブランディング責任者などをつとめ、株式会社トラックレコードを2018年に設立。